語り 「ナメトコ山の熊」

2月の朗読会は、上田演劇塾の指導に当たっている芸術座の梁瀬龍洋氏による語りでした。
宮沢賢治の「ナメトコ山の熊」は、熊と人間の生きるための歩み寄りと戦いをベースにしたもので、
結末は残酷な物語で、良く知られている賢治のメルヘン的な作品とは程遠いものでした。
100人ほどの参加者に恵まれ、久しぶりに男性による語りに引き込まれました。
小さな繭ホールが静寂の中にピアノのよる賢治作曲の「星めぐりの歌」がバックに流れて、
フィナーレは「月光」とともにより感動に包まれて、
それぞれの心に余韻を残した至極の時を過ごすことができまして幸せでした。